怒りの発散は健康的?

メールマガジン【アンガーマネジメントDE子育て】No.12

●怒りの発散は健康的?  

 

 こんばんは。  ヨコハマは今日もいいお天気でした☆

暑くもなく寒くもなく、からっとしていて。。。

一年でいちばん気持ちのよい季節では?と思うぐらいです。 

心の中も、さわやかに気持ちよく過ごしていきたいですね^^ 


前回までは「怒りの引き金思考」について書きました。 

まだ続きがあるのですが、今日は、ちょっと話題を変えて

「怒りを爆発させずに我慢することは、身体に悪いのでは?」

「怒りを発散させることは、健康的なのでは?」

という疑問について考えてみたいと思います。 


こういう考え方、けっこう一般的にありますよね。

ワタシもアンガーマネジメントに出会うまではそう思っていました。

(なんとなく、ですが) 


でもですね、アンガーマネジメントを学び、実践するなかで、

こういう考え方は違うのではないか?といまは思っています。 


まず一つ言えるのは、 怒りは爆発させるとスッキリするものではなく、

むしろ、爆発させると、さらに怒りが増す、ということです。 


「子どもに暴言を言い始めると止まらない」

「子どもを叩き始めると止まらない」という経験のある方、

いらっしゃると思うのですが、 これは当然のことなのです。

怒りの爆発で、興奮状態がさらに悪化するのですから。 


怒りを爆発させると、一瞬ラクになったように感じるかもしれませんが、

「長く続くカタルシスは得られたりすることはありません。

怒りがもたらすのは、もっと多くの怒り、緊張、興奮だけなのです」

(マッケイ他著 怒りのセルフコントロール p.42) 


以前の研究では、怒りの発散や表出(ガス抜き)は

心身に良いことだとする研究もありましたが、

最近は、怒りの爆発によるガス抜きは役に立たないし、

事態を悪化させるという研究が、多数を占めているようです。(同書 P.41) 


「愛情」を外に表しても、心の中の愛情が減ったりはしないように、

「怒り」を外に表しても、心の中の怒りはなくなりません。

外に出したらスッキリする、という単純なものではないようですね。。。 

(マッケイらは、例外として、

肉親から性的虐待を受けた被害者が怒りを表すことについては、

救われることがあると述べています。) 


たしかに怒りは、大きなストレスを止めるという働きがあるのですが、

そのストレスは、怒り以外の方法でも軽減することができるのです。

  子どもや家族、親しい人に向けて怒りを爆発させることは、

スッキリするというより、深い罪悪感を残したり、

問題解決をより難しくしてしまうのではないかなと思います。 


あなたは、怒りを選びますか? 

それとも他の方法を選びますか?

 

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